おむえす

脳に栄養を

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

誰かの口を使って語られるネガティブワードは本人の意見である

今の勤め先に就職したときより、病院長から10数年言われ続けていることがある。 「精神科医療は斜陽産業だ」 精神科バブルが終わり、医療費圧縮のために精神科診療報酬は減算されるであろうという、至極真っ当な意見である。 ところが、その実大幅な減算は無…

どうしてわからないんだ!の対処法

人間とはわかってもらいたい生き物である。 わかってもらえないことは、悲しいことであり、腹が立つことでもある。 承認欲求の一部でもあり、他人から認められたいという気持ちの変性と考えて差し支えないだろう。 ところが、これが難しく、相手に伝わらない…

飲み会は心理的技術の披露の場である

心理的援助で重要なのは、クライエントの心的事実を受け止めることである。 求められる姿勢は傾聴であり、その訴えの奥底にある心を推察していく。 ある時、指導者に精神科は芸の世界であるといわれた。 様々な技を用いて芸を行うのであるという。 技は各領…

確証バイアスの罠にはまらず検証を行う

人間は確証を持ったものを、選択的にピックアップする傾向が強い。 例えば、近所に有名なランチの店があったとしよう。 最近ではすぐにスマホで検索して評判を見ることができる。 某グルメアプリでは☆4であり、訪問ブログなどを読んでも好意的であなた自身も…

舞鶴の「ゆうひ食堂」のランチはホッとするお味

先日、研究会で福岡市の天神地区に行っていた。 昼食に何となく天丼が食べたくなり、北天神地区を徘徊していたのだが、これといったお店に出会わず、気が付けば舞鶴地区に入っていっていた。 親富孝通りと改名されたかつての繁華街は、地元の署名により親不…

認知的に今年の抱負を実現する方法

新年が始まるとクライエントと「今年の抱負」を立てている。 まず最初に昨年の振り返りから始める。 認知行動療法を取り入れながら行っているので、振り返りの一つ目はこうなる。 ・昨年でよかったこと、できたこと、うれしかったことは何ですか これを行う…

シュビングの傾聴

シュビング夫人をご存知であろうか。 なぜかあまり有名でないのだが、ゲルトルート・シュビングはスイスの看護師で、フロイト派の精神分析を学んだ。 著書「精神病者魂への道」に記されたシュビングの手技は「シュビング的接近」と呼ばれ、治療者がクライエ…

笑顔のメリットとデメリット

「男の笑顔、女性の自信でモテ度は下がる」とメンタリストDaigoさんは言われていた。 聴いてみるとなるほど納得な内容である。 daigoblog.jp 女は愛嬌、男は度胸なんてことわざを思い出してしまうのだが、ジェンダー関連の方が反応してしまうかもしれない。 …

リーディングで支援の方向性を定めよ

新人さんに教えるにあたり、基本的なことの復習ができている。 それと同時に、当たり前のことを意識できていない自分にも気づくことができる。 集団療法の場面にて、作業に参加していないクライエントがいる。 スタッフの役割は、そのようなクライエントへの…

組織維持のための組織はいらない

新年おめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 Photo by Brooke Lark on Unsplash 体調不良で寝込んでいたものの、なんとか新年を無事に迎えることができた。 あれから身体化がさらにすすみ、風邪は治らないし、背中が痛み始めた。 ストレス…