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笑顔のメリットとデメリット

「男の笑顔、女性の自信でモテ度は下がる」とメンタリストDaigoさんは言われていた。

聴いてみるとなるほど納得な内容である。

daigoblog.jp

 

女は愛嬌、男は度胸なんてことわざを思い出してしまうのだが、ジェンダー関連の方が反応してしまうかもしれない。

 

日本人は愛想良く相手に嫌われないように生きようとする。

おべんちゃらを使い、ゴマをすり、ニコニコと笑っていれば、難なく生きていけるという不文律がある。

 

ところが、仕事の上ではどうだろうか。

 

私は男性でありながら、ニコニコと愛想のよい人間であった。

笑顔の力というものを信じて疑わなかった。

 

第一印象を良くするために、初対面の人にはにっこりと笑いかける。

 

高校生に入った時に、友人からいつも不機嫌顔だなと言われたことがきっかけで、このようなスタイルになっている。

 

今の仕事についてしばらくしてからのことだった。

 

ある日、診察室に呼ばれた。

クライエントの家族が来られているので、クライエントの状況について話してほしいという依頼であった。

診察室に入ると、クライエントの配偶者が来院されていた。

私は、笑みをたたえてご挨拶をし、別室でクライエントと共に、今の状態や状況について伝えた。

 

その後、医師に呼ばれ雷が落ちた。

 

「ニヤニヤするな!!」

 

クライエントの家族が私を見てどう思ったのかを考えるようにと。

 

その時から、クライエントの相談やカウンセリングの開始にどのような表情をもって対峙するのかについて考えるようになった。

 

 

男性の笑顔は、時として無知や降伏を表す。

お犬様がお腹をさらけ出しているのと一緒である。

そのような治療者に信頼は持てるだろうか。

 

場に応じたふさわしい表情がある。

 

それは女性でも同じである。

 

新人が院長に挨拶をしにいった。

ニコニコと愛想よく挨拶をしたことだろう。

 

「あの方は、わかってないのではないか」

 

そう院長から問われた。

 

真剣さが見られなくなるのだ。

 

あるクライエントは、いつもニコニコしている。

実は緊張の現れなのだが、職場で怒られているときにニコニコしてしまう。

そうすると、余計に怒られる。

悲しい悪循環が始まる。

 

f:id:psycocoro:20190108124110j:plainPhoto by Lesly Juarez on Unsplash

 

場に応じた表情というのは、簡単に見えて難しい。

経験則で言えば最初はしっかりと引き締めた表情がいい。

面接でもそうだ。

ニコニコしすぎては能力が低いと見られやすい。

 

笑顔は相手を安心される効果が高く、好感度は上がる。

それは一程度でしかない。

ボディタッチは非常に有効である。

先に述べたDaigoさんの話にも研究結果が載っている。

 

我々は、言葉を用いて治療をする立場であり、対話の中で治療する。

どのタイミングで笑顔を出すのか、当たり前のことと思うかもしれないが、もう一度自分の表情の使い方を見直してみてほしい。

 

 

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