おむえす

脳に栄養を

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

納会に寄せて

仕事納めの日。 懸念事項やクライアント支援など病院長に直接確認した。 まだまだ諦められない。 まだできる。 やれることがある。 逃げずに立ち向かう。 ドン・キホーテになっているかもしれない。 でも、まだやりたい。 それが自分の本心だ。 もう少しだけ…

メンタルヘルス・ファーストエイド

オーストラリアではメンタルヘルスに問題を抱える人に対して、一般市民が受講できる12時間の講習を行っている。 これはメンタルヘルス・ファーストエイドと呼ばれ、心の問題に対する応急処置となっている。 心理的危機が生じたときに、専門家にかかる前に…

採用活動再開

風邪をひいてしまった。 感冒である。 原因は、現在の職場状況によるストレスかと思う。 二転三転する状況に体がついていけない。 来年1月で集団療法を終了することになったのだが、協議を重ね存続の道を模索した。 休日返上の会議の結果、翌月半ばまでに体…

集団療法の専門家としての終わり

職場が緩やかな閉鎖に向かっている。 病院長の高齢化による体調悪化が第一の原因である。 体調が悪化し、外来診療を減らせばよいのだが、後継者がいない。 真実のほどは定かではないが、お子様は本人たちの希望を尊重し、医師の道を強制させることはしなかっ…

催眠術は使えますかという質問へのお返事

心理の勉強をし始めたころから、時折尋ねられることがある。 このブログでもメールで質問があったので、私見を述べたいと思う。 その質問とは、 「催眠術は使えますか?」 である。 実は非常に難しい質問であり、内容によってはYESともNOともいえる。 なぜか…

伝えたいことは正確に

職業人としての生活を続けていると当たり前になってくることがある。 例えば専門用語の使用などは好例である。 看護師であれば「頻回」という言葉をよく使用する。 読んで字のごとく、頻繁な回数のことを頻回というのだが、正しい言葉なのかは疑問である。 …

トライアルクイックに夜間訪問

完全無人店舗をどうしても見たかったので、トライアルクイックの夜間時間帯に訪問した。 前回はオープン当日ということもあり、取材陣が多くゆっくりと買い物はできなかった。 数日たったので大丈夫だろうと思い、23時頃到着した。 初日に比べると、圧倒的…

完全無人店舗のQuickに行ってみたこと

親戚に子供が生まれたので、お祝いの帰りに新規オープンしたトライアルカンパニーの「Quick」に行ってみた。 トライアルカンパニーは福岡に本社を持つ、ディスカウントスーパーである。 流通向けのIT技術をベースとし発展した企業であり、大型郊外ショッピン…

ミルタザピンにおけるSNRI/SSRIの上乗せ効果は実証されなかったこと

ミルザタピンは2009年に日本で認可された四環系抗うつ薬である。 短時間で効果が表れることと、持続性があることが特徴である。 ミルタザピン - Wikipedia 「レメロン」や「リフレックス」という商品名で製造・販売されている。 難治性うつ病に効果が期待で…

神経発達障害群の成長に見る社会生活の障害

神経発達障害群の中で、旧来アスペルガー障害と呼ばれていた疾患がある。 アスペルガー障害はドラマや映画での啓もう及び、KYブームの中で広く知れ渡っているだろう。 社会性の障害としてとらえると理解しやすい。 アスペルガーの心性としては、強いこだわ…

いつも心にパラソルを

パラソルと言いつつもアンブレラの話。 冬の雨は鬱屈としている。 雪になりそうな予感もする冷えた雨。 どんよりと重く、薄暗い。 そんな中、小さな折りたたみ傘を開いて最寄駅から職場へ向かう。 目の前には同じように冷たい雨に身を小さくして歩く勤め人達…

復職プログラムの実際

リワーク支援を実施している。 地域の精神科であるため、旧来より復職へ向けての援助は多い。 集団療法を活用しながら、クライエントに合わせた計画を組んでいく。 内容は軽作業を中心とし、認知機能への働きかけを目的とした活動内容となる。 リラクゼーシ…

眠れないという症状

高齢のクライエントが眠れないという訴えをされる。 布団に入ってから6時間ほど眠れずに布団で悶えているらしい。 その方は軽度の認知症があり、パーキソニズムでお口をいつももごもごされていらっしゃる。 パーキンソン病ではないので、精神病薬の副作用な…

小さい子供に対しての家庭で行うSST

保育園や幼稚園の子共が園児同士のトラブルを起こして、園からの注意を受けることがある。 母親は心底悩み、時に涙を流す。 さて、このような時に子供に対して、どのようなしつけや反省を促したらいいのだろうか。 認知行動療法の一つにSSTが存在する。 …

精神医療における公認心理師の展望と現状

精神医療の世界において公認心理士はどのような役割を担っていくのか。 現在の社会保障費を考えると、医療費の圧縮は止む無しである。 もちろん聖域とされていた精神医療にメスが入ることにもなっている。 医療は在宅へとのシフトが余儀なくされている昨今、…