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完全無人店舗のQuickに行ってみたこと

親戚に子供が生まれたので、お祝いの帰りに新規オープンしたトライアルカンパニーの「Quick」に行ってみた。

 

トライアルカンパニーは福岡に本社を持つ、ディスカウントスーパーである。

流通向けのIT技術をベースとし発展した企業であり、大型郊外ショッピングセンターを中心とし、国内200店舗以上・国外に6店舗を有する大型小売事業を展開している。

出自がITソフトウェアの開発を伴っていたこともあり、ITの取入れに積極的な企業だ。

www.trial-net.co.jp

 

ITの導入に積極的なこともあり、12月13日に日本初となる完全無人店舗の開業を行った。

完全無人店舗と言えば米Amazonが「AmazonGo」をシアトルにて展開したことが話題となった。

中国でも無人店舗が展開されており、今回の開店は日本の小売りの変換を促すものになるのかという注目される店舗である。

 

トライアルと言えば、激安なディスカウントのイメージが強く、客層はあまりよくないい印象である。

品物は豊富でありそこそこ安いのだが、生鮮食品の鮮度は今一つであった。

規模が拡大するにつれ、鮮度も向上し、店内も清潔感が増してきたように思う。

どこか寒々しい印象を受ける店内の蛍光灯は切れていることも多かったのだが、LEDに変更され明るさと温かみが増した。

 

Quickは福岡県大野城市に開店した。

goo.gl

主要国道から一本裏手に入ったところに店舗が存在する。

駐車場は大型のコンビニ程度の広さだ。

入店はQRコードということでドキドキしていたのだが、普通に入店できた。

時間が21時台だったためであった。

30分ほど待てば完全無人を体験できたのだが、取材陣が多く恥ずかしかったため今回は諦めた。

スタッフの方が専用プリペイドカードの案内をしていたので、1000円分チャージして入店。

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https://www.trial-net.co.jp/

店内は小型のスーパーを思わせる広さである。

大型のトライアルをなぜか想像していたので、少々戸惑う。

スタッフの方々も豊富にいらっしゃる。

 

これは…来る時間を間違えたぞ。

 

開店初日ということもあり、店内はそこそこ賑わっているが、混みあってはおらず快適に買い物を楽しめた。

価格帯はトライアルの郊外店と同じくらいである。

PBはやたらと安い。

一通り店内を回ってたまごを1パック(99円!)カートに入れ、無人レジに向かう。

レジは専用レジと、一般的なセルフレジの二つがあった。

カートを押して専用レジに向かうと、そのまま決済された。

 

画期的!

 

というわけで、卵だけ買って取材陣をすり抜け帰路に着いた。

 

 

感想としては、システムはとても良い。

これが浸透していけばキャッシュレス化が促進されること間違いなしである。

一方で、日本の未来に夜間雇用が減るのではないかと思わせるほどの便利さであった。

チャージに関しては現金チャージとデビットチャージの2パターンであった。

クレジットチャージができることを望むのだが、トライアルの低価格を実現するには少々難しいのかもしれない。

政府はこのようなシステムに力を入れてほしいものである。

我々庶民はどこでも同じキャッシュレスシステムが使えることを望んでいる。

一方企業としてはポイントカードの代替として、自社のキャッシュレスシステムを利用することで顧客の取り込みを行いたい。

交通系ICが相互乗り入れできたように、ある程度のシステムに絞って個人は一つのシステムで決済できるようになる未来が望ましい。

そのための開発費用や補助に力を国として力を入れることが、観光外資や消費増加につながるのではないかと思う次第である。

 

また夜間の完全無人化を試しに行きたいところである。