舞鶴の「ゆうひ食堂」のランチはホッとするお味
先日、研究会で福岡市の天神地区に行っていた。
昼食に何となく天丼が食べたくなり、北天神地区を徘徊していたのだが、これといったお店に出会わず、気が付けば舞鶴地区に入っていっていた。
親富孝通りと改名されたかつての繁華街は、地元の署名により親不孝通りへと戻ったらしい。
かつては、大手予備校がひしめき、天神からこの親不孝通りを通って浪人生が予備校に通っていたという歴史があり、夜になると若者が集まる地区であった。
予備校の閉校と共に治安が悪化し、よろず町通り(本来の通名は万町通り)→親富孝通りへと改名されたという経緯をもつ。
さて、この親不孝通りから一本入ったところに「ゆうひ食堂」が存在する。
奥まった場所にあるためわかりにくいのだが、温かみのある看板に足を止めた。
牛下がりステーキ…
天丼じゃなくてもいいかな。
というわけで、細道を進み、店内に入る。
3坪ほどのこじんまりとしたお店。
店員さんはお二人で、夫婦なのかもしれない。
おしゃれなカフェバーといった趣で、カウンターが6席、テーブルが8席ほどである。
初志貫徹で日替わりランチを注文。
大盛に出来るといわれたので、お願いする。
提供はとても早い。
3分ほどで出してくれた。
いただきます。
あ…この味…
なんだか懐かしい感じ。
ご飯は普通の炊飯ジャーで炊いてあるっぽいんだけど、お米がおいしい。
お味噌汁はしっかりと出汁が効いており、うまみが強い。
そしてデカイ。
メインの牛さがりは柔らかく、口に入れるとホロホロと崩れていく。
肉のうまみが強く、レアで提供されたので肉汁がすごい。
もちろん、レア部分もしっかり温かいのだ。
小鉢は3つ。
お新香と煮物と鳥肝の煮込であった。
それぞれ丁寧に作られており、大盛ごはんのおかずとして相性ピッタリである。
どれも濃すぎることはなく、家庭的でありながらも楽しんで作ってくれているというメッセージがこちらに伝わってくる。
食べながら笑顔になれる、ホッとするお味であった。
お会計を済ませると、コーヒーのTAKEOUTができるとのことで、一杯頂いて退店した。
このコーヒーもおいしい。
変に煮詰まったコーヒーでなく、コクがどっしりとあり、寒空には嬉しい暖かさであった。
また来店したいと思う。