おむえす

脳に栄養を

精神症状・医療情報

WAIS-Ⅲで群指数間の差が大きいがIQに優位差が無い場合

成人式ウェクスラーはWAIS-Ⅲが標準である。 直近で実施した検査から解釈の一助をお送りする。 まずは結果から(一部改変)。 FIQ=79 VIQ=85 PIQ=76 発達上の問題はなく、内容分析においても自閉症スペクトラム障害は否定される。 群指数は…

WAIS-Ⅳの検査結果

WAIS-Ⅳの日本語版を最速で被験してきたのだが、結果について報告し忘れていた。 psycoro.hateblo.jp 細かい内容は問題があるので、検査結果のみの公開になることをご了承いただきたい。

お祭り気質の国民によるハロウィン

作成していた記事の管理が悪く、二日続けて消えてしまったので、今週のお題「ハロウィン」に乗っかってみる。 私はこのような商戦に乗れない残念な人間であるのだが、今年度のハロウィンへの世論の抵抗感には驚く。 もちろん、私自身ハロウィンに抵抗感があ…

対人援助は可能性の探求である

今までWAISを施行していて、印象の残るクライエントは数多く存在する。 その中でもこちらの感情を揺さぶったのは、A子であった。 『終わったら教えてください』と積み木の教示で行うのだが、完成すると外国人よろしく両手を黙って斜め前に差し出す。 終了の…

サイコパスが経営者に向く理由

クライエントが「悪の教典」を読んでいた。 私の悪の教典の印象はこうである。 「エログロでしたよね」 読了したのは数年前だったので、大まかな内容しか覚えていないのだが、イメージは強烈に残っている。 ちなみに映画は観ていない。 すると、クライエント…

WAIS-Ⅳ インプレッション

先日WAIS-Ⅳを入手したとの連絡を受けたので、被験しに行ってきた。 今回のWAISは、10の下位検査でIQの算出ができる。 その後に実施する5の下位検査は補助的な扱いなのだろうか。 解説や教示本を読ませてもらっていないので、細かいことはまだわ…

マイルドなADHD

このような雑記ブログであるにもかかわらず、初めてコメントを頂いた。 ありがとうございます。 誠意更新していきたいと思う所存です。 さて、更新の遅れの言い訳をすると、心理検査の所見が多かったのである。 普段はWAIS-Ⅲのオーダーが多いのだが、WISCの…

公認心理士学習 1-1-1

現任者講習は受講されただろうか。 聴くところによると、読み合わせ要素的なところが多い。 復習もかねてご覧いただければと思う。 テキストはこちら。 まずは目次から概観していこう。 このテキストは5章立てになっている。 1.公認心理士の職責 2.関係…

WAIS-Ⅲをどう解釈するか

<心理士向けの記事です> 質問や指導で多いのはWAISの解釈である。 所見が書けないという。 では、どのように所見を書くのか、そのエッセンスについて触れたい。

カウンセリングのセカンドオピニオン

カウンセリングがうまくいっていいないという相談を受ける。 内容は様々だが、カウンセラーとの関係をうまく築けないことが多い。 私もカウンセラーをしている。 カウンセリングの相談は、カウンセラーに対する不信感が見え隠れする。 というか、前面に出て…

エビリファイがデジタルメディスンに

モーニングビジネスサテライトで気になるニュースがあった。 エビリファイのデジタルメディスン認証のニュースである。 エビリファイは抗精神病薬の一つで、主に統合失調症の治療に用いられるが、興奮や鎮静に対しても効果が高いため、ADHDやうつ病の治…

人工関節・人工骨頭での障害厚生年金の申請①

肘の骨頭を複雑骨折し、一旦はボルトで固定した。 退院後、リハビリと通院がみっちり詰まっており、社会生活に支障が出ていた。 このような場合、受給要件を満たせば「障害手当金」が支給される。 厚生年金に加入しており、障害年金の3級以上に該当しないが…

自閉症スペクトラムとアスペルガー障害のこと

最近よくアスペルガー障害は無くなったのかという質問を受ける。 無くなったと言えば無くなったのだが、どちらかと言えば自閉症スペクトラムに内包されたと考えて頂くのがよろしいかと思う。 アスペルガー障害が診断基準の難しい障害であること、また、どの…

格致日新を心に

格物致知。 物事の本質や真理を探究し極めていくことである。 「格致」はその略であり、「日新」は日々新たにという意味である。 「格致日新」とは、日々新たに物事の本質や真理を探究し、常に極みを目指し向上するものである。 しかし、出典元があやふやで…

統合失調症患者への就労支援とカウンセリング

職場復帰を果たした日のカウンセリングで一ヶ月ぶりのクライエント(Bさん)と面談した。 Bさんは20代の統合失調症罹患者である。 症状は安定しており、症状に悩まされることは少ない。 集団療法が功を奏し、症状の軽減と社会復帰を実現した。 Bさんは高…

救急入院の初期対応

入院生活7日目。 ついに一週間である。 博多駅にNEMちゃんうちわもらいに行きたい。 病院が救急指定を受けているので、深夜は救急車のサイレンが絶えない。 日中も遠くで鳴っている気がするほどだ。 音というものは思考に影響を及ぼしやすい。 特に私は…

リワークプログラムの展開

復職グループ(リワークプログラム)を実施している。 そのプログラムの一つに、心理の実習生と共に行う認知行動療法がある。 従来SST(社会生活技能訓練)を行っていたのだが、対象者を選定して論理的思考を身に着けるワークを本年度から展開している。 一…

エンデル・タルヴィングによるエピソード記憶

朝晩の風が涼しくなり、時に明け方凍えるほど体が冷えてしまっている。 かつてこのような夜風の明朝に、バスフィッシングをしていた。 日中気温が上がることを見越して、秋の装いをしてロッドを振っていたものだ。 水温は気温よりも暖かく、明るくなるにつれ…

カウンセリングで行き詰った時の隠されたヒント

カウンセリングの中で行き詰ることがある。 症状が改善しないのだ。 「気持ちが前向きになりません」 そうおっしゃられる。 カウンセリングの目標は何であろうか。 職場復帰、学校へ行きたい、落ち込んで苦しい。 眠れない、食欲がない、動けない。 人により…

統合失調症ではなかった統合失調患者のお話し

以前治療援助をした方から連絡が入った。 また体調を崩したのかと憂慮したが、そうではなかった。 来月より某大企業の短時間正社員として採用されたという報告であった。 私がその方(A子)と出会ったのは、心理検査の依頼であった。 エキセントリックな服装…

私という誰か

自分が何者であるか。 ふとした時に病魔のようにこの感覚が忍び寄ってくる。 何のために生き、何を目指しているのか。 不安で押しつぶされそうになり、胸をかきむしりたくなる。 このような不安を、「実存的不安」と呼ぶ。 哲学の世界ではこの不安を学術的に…

標準化と変化と

最初に働いた職場も病院であった。 今のような心理士の仕事ではなかったが、地域の中堅病院の総務事務として入職した。 時は「病院医療機能評価機構」といういわば高級官僚の天下り先とささやかれる認定機構が全盛期の時代であった。 当時はどこの病院も躍起…

苦しみを飲み込むカウンセリング

みなさんこんにちは カウンセリングで何が起こっているのかと疑問に感じることがあると思います。 カウンセリングの目的は? どうして効果があるの? 今回はカウンセリングで起こっていることの一つ、「飲み込む」ということについてお話ししたいと思います。

ジャムの選択

みなさん、こんにちは 最近、シーナ・アイエンガー著の「選択の科学」を読んでいます。 医療業界においてインフォームドコンセントがインフォームドチョイスに変化したのは、もうふた昔前ではないでしょうか。 選択の自由が自己肯定感や自己有用感に繋がるこ…

トランスジェンダー

みなさん、こんにちは 研修のシェア 臨床心理士は認定資格で、国家資格ではありません。 来年度には「公認心理士」が国家資格化され、心理士というものが公に認められることになるわけです。 この公認心理士はまだまだ要件など検討段階ではありますが、「公…