眠れないという症状
高齢のクライエントが眠れないという訴えをされる。
布団に入ってから6時間ほど眠れずに布団で悶えているらしい。
その方は軽度の認知症があり、パーキソニズムでお口をいつももごもごされていらっしゃる。
パーキンソン病ではないので、精神病薬の副作用なのか認知症にともなう症状なのか判断はつきにくいのだが、本人はモゴモゴしている自覚はない。
会話の疎通性はたもたれているので、直接お聞きするのだが、もごもごに関しては
「入れ歯があわねぇんだよ」
とのお答えなので、いよいよ症状なのかどうかも怪しくなってきている。
クライエントの認知症の症状は物忘れが主体であり、思い出せなくてイライラするとのこと。
そもそも、双極性障害を患っていてる方であったため、認知症の出現は双極性障害が起因しているのかもしれない。
最近の話題は「眠れないこと」であるのは間違いない。
続きを読む自閉症スペクトラムの学生に対する援助で気を付けたいこと
自閉症スペクトラム障害の学生の相談は、どのような傾向があるだろうか。
Photo by Nik Shuliahin on Unsplash
カウンセリングでは高校生が学校生活や学業の問題で相談に来る。
友人関係がうまく築けないことでの相談はアスペルガー症候群の女性が多い。
素行問題での相談が多いのは、アスペルガー症候群の男子学生である。
学業不振では男性が多く、ADHD傾向が高い。
限局性学習症(かつての学習障害)で相談に来られる高校生はほとんど出会わない。
大学生になると、主に学業不振が主訴となる男性のケースがほとんどである。
女性で進学問題を抱えている場合は別疾患であることが主である。
続きを読む子供が年下のクラスに行かされたという話
保育園に通う子供が、ずいぶん下の年齢のクラスに入れられたらしい。
どういうことかというと、言うことを聞かなかったので、未就学児のクラスに行かされたとのこと。
確かに落ち着きがないのと、熱中すると周囲の声は届かないタイプの子供ではある。
家庭であれば注意を促すことで切り替えはできる。
自閉症スペクトラムかというと、判断が難しい部類である。
他者共感能力は高く、こだわりの強さや限局した興味などは少なく、アスペルガー症候群ではないであろう。
ADHD傾向で考えると、まあ確かに落ち着きがなく静止が難しい時はある。
片付けが苦手であるとこもチェックポイントである。
それ以外に大きい問題や行動面情緒面での障害は見受けられない。
そのような子供なのだが、クラスでは扱いづらいと認識されているようだ。
切り替えができないことが多く、集団の中で注視したり不適切な行動を続けることがあるのだ。
当日、子供は教室の机の下に潜っていたらしい。
それで未就学児のクラスに行かされたということだ。
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