おむえす

脳に栄養を

リーディングで支援の方向性を定めよ

新人さんに教えるにあたり、基本的なことの復習ができている。

それと同時に、当たり前のことを意識できていない自分にも気づくことができる。

 

集団療法の場面にて、作業に参加していないクライエントがいる。

 

スタッフの役割は、そのようなクライエントへの支援だ。

 

まず、何を考えるか。

 

作業に参加しなかったのか、作業に参加できなかったのか。

もしかするとスタッフからの案内がなされておらず知らなかった可能性もある。

 

次に、そのようなクライエントにどのように接近するのか。

 

コミュニケーションをどのようにとるのかを考えていかなければならない。

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組織維持のための組織はいらない

新年おめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

f:id:psycocoro:20190104100750j:plainPhoto by Brooke Lark on Unsplash

 

体調不良で寝込んでいたものの、なんとか新年を無事に迎えることができた。

あれから身体化がさらにすすみ、風邪は治らないし、背中が痛み始めた。

ストレスに弱い自分を情けなく感じるのである。

咳のし過ぎなのかもしれないし、人工骨頭の影響なのかもしれないが、左の肩甲骨付近にギックリ腰のような痛みを感じており、ちょっとした動作でズキッと痛む。

結局動けなくなり、痛み止めを飲み続ける年末年始であった。

 

しかし、採用活動の結果、何とか人材の確保が叶った。

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納会に寄せて

仕事納めの日。

懸念事項やクライアント支援など病院長に直接確認した。

 

まだまだ諦められない。

まだできる。

やれることがある。

 

逃げずに立ち向かう。

ドン・キホーテになっているかもしれない。

でも、まだやりたい。

それが自分の本心だ。

 

もう少しだけ頑張らせて欲しい。

そう直訴した。

余命は一年。

 

愛するクライアントのために、自己愛のために、何でもいい、もう一年だけ。

 

ラブフィーリングについてもさらけ出した。

でも、本当のことは言えなかった。

恥ずかしかったのだ。

せめて、このとこが言えるほどに。

欲しかったものを与えてくれるクライエントのためにも、もう一年だけ頑張る。

 

まずは情報提供から。

すぐに動く。

 

尊敬する人はクライエントと病院長と先輩。

そして未だに、腕を折って逃げたあの人。

 

Daigoさんを見習いたい。

強く生きたい。

 

まだやれる。

まだやりたいから。

だから、最後に全力を注ぎたい。

あと一年だけやらせてください。

 

 

メンタルヘルス・ファーストエイド

オーストラリアではメンタルヘルスに問題を抱える人に対して、一般市民が受講できる12時間の講習を行っている。

これはメンタルヘルス・ファーストエイドと呼ばれ、心の問題に対する応急処置となっている。

心理的危機が生じたときに、専門家にかかる前にどのような支援を行うか、どのように行動すべきかを示した非常に有効なツールと言える。

 

日本でも導入は進んでおり、メンタルヘルス・ファーストエイドの日本版が「こころの処置応急マニュアル」としてMental Helth First Aid Japan が普及・啓蒙を行っている。

こころの応急処置マニュアル | Mental Health First Aid Japan

 

福岡県北九州市では、九州大学との連携のもと、市民に対して広報しており、九州大学の加藤隆弘先生と岩手医科大学の大塚耕太郎教授らは職員に対する短時間のツールを開発し、パイロット研究で効果を得たと発表した。

こころの応急対応 (メンタルヘルス・ファーストエイド)の紹介 | 北九州市 いのちとこころの情報サイト

 

オーストラリアでの対応原則は次の5つである。

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採用活動再開

風邪をひいてしまった。

感冒である。

原因は、現在の職場状況によるストレスかと思う。

二転三転する状況に体がついていけない。

 

来年1月で集団療法を終了することになったのだが、協議を重ね存続の道を模索した。

休日返上の会議の結果、翌月半ばまでに体制を整えるのであれば、一年の延長となったのだ。

連休を利用して、採用活動に励んだ。

ハローワークへの求人と派遣会社への依頼を再開し、ネット求人を掲載することにした。

その傍ら、インフォーマルな人脈を駆使して、求職活動中の人材を知らせてもらった。

すぐに話ができる人のところに何件か赴き面談をし、派遣会社の対応をしていたのだが、登録していない派遣会社からの案内が激増した。

f:id:psycocoro:20181225092444j:plainPhoto by Alejandro Escamilla on Unsplash

不思議に思っていたのだが、ネット求人を見て得心した。

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集団療法の専門家としての終わり

職場が緩やかな閉鎖に向かっている。

 

病院長の高齢化による体調悪化が第一の原因である。

体調が悪化し、外来診療を減らせばよいのだが、後継者がいない。

真実のほどは定かではないが、お子様は本人たちの希望を尊重し、医師の道を強制させることはしなかったという。

そのため、お子様たちは他の分野の専門家として活躍されている。

 

第二の要因としては、時代の波にもう着いていけないということである。

私が入職した当時よりメディア戦略を展開したかったのだが、病院長の矜持は「必要な人へだけ最高の医療を行う」ことであり、有象無象を相手にする気はなかった。

患者は紹介のみを受付け、完全予約制で診療を続けてきた。

自社サイトの提言は受け入れられることはなかったのだ。

現代では、医療は選ぶものであり、その物差しに並べられないので当院が選ばれることは少ない。

最高の精神科医療を提供してきたという自負もあり、治療はしっかりと終結していくので、外来患者は自然減である。

また、障害者総合支援法のバラマキ施策によって、医療における集団療法は息も絶え絶えである。

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催眠術は使えますかという質問へのお返事

心理の勉強をし始めたころから、時折尋ねられることがある。

このブログでもメールで質問があったので、私見を述べたいと思う。

その質問とは、

 

「催眠術は使えますか?」

 

である。

 

実は非常に難しい質問であり、内容によってはYESともNOともいえる。

 

なぜか。

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