おむえす

脳に栄養を

WAIS-Ⅳ インプレッション

先日WAIS-Ⅳを入手したとの連絡を受けたので、被験しに行ってきた。

 

今回のWAISは、10の下位検査でIQの算出ができる。

その後に実施する5の下位検査は補助的な扱いなのだろうか。

解説や教示本を読ませてもらっていないので、細かいことはまだわからない。

 

受験した感想としては、Ⅲよりも負担が少なかったように思う。

Ⅲに慣れているため検査順に戸惑いを感じた。

というのも、検査順としては

1 積木模様

2 類似

3 数唱

4 行列推理

5 単語

6 算数

7 記号探し

8 パズル

9 知識

10 符号

(これより以下は補助検査)

11 語音整列

12 バランス

13 理解

14 絵の抹消

15 絵の完成

 

となっている。

 負担を軽く感じるのは、理解が補助検査になっているところだろうか。

気持ち的に言語性のボリュームが減ったように感じた。

また、WMを要する検査が多かったのではないか。

動作性が高いと得点が獲りやすい印象であったが、言語性もやや優しくなっている。

パズル・バランス・絵の抹消・絵の完成 が新しく追加された項目であるが、ここで重要なことに気づく。

PIQとVIQが無くなっている。

合計得点としては、

全検査 FSIQ

言語理解 VCI

知覚推理 PRI

ワーキングメモリ WMI

処理速度 PSI

として算出されているのだ。

言語性検査が増えたのかと感じていたが、そういうわけではないのだろう。

絵画配列や消えたのは解釈上難しくなるのではないだろうか。

絵画配列はPDDの解釈の際に活用していたため、社会的状況を図る検査が見当たらない以上、理解による認知形式を重視することになると考えられる。

バランスは天秤課題なのだが、論理的思考を要する課題が増えたようだ。

 

各検査の難易度はⅢよりも易しくなっているのではないだろうか。

体験だけだったので、細かい資料は頂いていないのだが、結果のFBは行ってもらった。

Ⅲと同様の検査もあるため、全IQは138であり、プロフィール間のバラつきは見られなかった。

Ⅳの検査用紙を見ると、表紙裏に分析のページがある。

分析は細かに行えるようになっているようだ。

また、検査結果のコピーなど頂き、自分でも分析していきたいと思う。

絵は半端にリアルでなんだかファニーな感じであったことを付記しておく。

 

Essentials of WAIS-IV Assessment (Essentials of Psychological Assessment)

Essentials of WAIS-IV Assessment (Essentials of Psychological Assessment)