KITTE博多のホノルルコーヒーを楽しむ
博多駅にあるKITTE博多は、「いい休憩をしよう」をコンセプトとし、日本郵便株式会社が運営するテナントビルである。
核テナントは九州初であるマルイである。
博多駅ビルにはJR博多シティとして、東急ハンズや博多阪急が存在し、福岡の中心を天神地区、中洲地区であるキャナルシティ博多を結ぶ一大商業圏を形成している。
さて、このKITTE博多であるが、そのようなJR博多駅ビルに隣接し、どのように棲み分けるのかが重要なポイントであった。
KITTEのコンセプトに見られるように、いい休憩が狙いであり、各フロアに必ず休憩所としてカフェが存在する。
駅ビルのような高級路線ばかりではないため、どこか落ち着く雰囲気と気楽さが漂い、バンコクのショッピングモールをふっと感じることがある不思議な空間である。
いい休憩ををどこでするのか迷うだろうが、ぜひともお勧めするのは地下一階にある「ホノルルコーヒー」である。
西日本には少なく、九州でホノルルコーヒーが飲めるのはKITTE博多だけである。
コーヒー好きならばぜひともチェックしていただきたい。
サードウェーブに疲れも出ているころであろう。
シアトル系ではないものの、セカンドウェーブの懐かしさと良さを兼ね備えている。
さらに、朝7時から営業しているのは、博多店だけなのだ。
早朝の一杯に選んでほしい。
おすすめのコーヒーは
コナコーヒーをいただこうと思いメニューを眺める。
一番先頭に書かれているのは「マカダミアナッツフレーバーコーヒー」である。
確かに美味しそうであるが、そのようなプレミアム風なものは高そうなのでパスする。
二つ目にはイタリアンプレスがすすめられている。
食後であったため、刺激は少なめに抑えたいので、こちらもパス。
ようやくブレンドの文字がある。
昔は好みに合わせて、モカやマンデリンなど銘柄で注文していた。
ある時から、そのスタンドのブレンドを楽しむようになった。
自信をもってすすめている商品であると信じているからだ。
そして、なにより安い。
そこも魅力的である。
というわけで、コナブレンドM(390円)がお得であろう。
Sとの差額はたった30円である。
けち臭いが、この差は大きい。
おすすめされているマカダミアうんたらよりも、
あれ
高いわ
マカダミアナッツフレーバーコーヒーM(380円)
とういことで、こちらにしました。
難点が一つあり、注文時に長いのとやや恥ずかしい。
外税なので支払いは410円。
「今から落としますので5分ほどお待ちください」
とのこと。
待ち遠しい。
店内はハワイアンがゆったりと流れており、木を基調としたデザイン。
客数もお昼時なのにまばらで静かである。
落ち着く雰囲気。
ゆったりと過ごしていると、5分はあっという間であった。
え?
Mってこんなに大きいの??
大きめのマグになみなみと注がれている。
かなり熱いので、空気と一緒にズッと吸い込んでみる。
やばい。
うまい。
なんていうんだろう。
コナコーヒーのあの独特の風味は抑えられており、マカダミアナッツの甘さがもう前面にくる。
華やかで甘くて、穏やかで。
ハワイアンかかってて。
うまい。
二口目からはコナの香りが際立ってくる。
時間をかけて飲んでいくと、温度で見せる表情がどんどん変わってくる。
エグみはないがコクはあり、酸味は少ない。
かなり好みだ。
非常にうまい。
フレーバーコーヒーでここまで感動したのは初めてだ。
一杯飲み終えるのに、軽く一時間は使える。
それほど量が多い。
丁度古書店でビジネス書を買っていたのでのんびり読みながら過ごす。
(読み終えたらレビュー予定)
ホノルルコーヒー侮りがたし。
スペシャリティに非常に近い味わい。
しかし、セカンドウェーブ的な雰囲気。
いわば、セカンドハーフであろうか。
是非とも、「マカダミアナッツフレーバーコーヒー」を飲んでいただきたい。
関東圏の方をうらやましく思う。
この記事を書いている今も飲みたい。