おむえす

脳に栄養を

採用活動中

最近、看護師の面接に入っている。

 

募集条件はそれほどよくないように思うが、地方都市の相場に一応合わせた。

今まで、人材派遣や専門求人会社に頼って採用活動をしてる人事であったのだが、私の提言によりハローワークを利用するようになってきた。

 

人材派遣の良さは、期間が決まっていることであり、急務の時に臨時で雇用が可能である。

以前派遣会社を利用して雇れた看護師は、患者と連絡先を交換してしまう人物であり、辟易してしまっていたのだが、人事権を持つ院長に派遣の交代を依頼しても首を縦に振らなかったという苦い経験がある。

その看護師は契約満了まで在籍した。

 

派遣看護師の大変なところは、経営的負担が強いられることにもある。

看護師への給与に加え、紹介料を支払い続ける。

また、正規雇用とする場合にも高額の紹介料を長い間支払い続ける会社もあり、私の印象はそれほど良くなかった。

 

今回は常勤の正社員募集であり、三パターンの雇用を試した。

 

以前と変わらぬ派遣会社に求人を出した。

派遣会社は担当者がおり、誠意看護師を探してくれる。

担当からの連絡は

 

「ご希望の人はいませんね」

 

 

看護協会を利用し、転職者を含めて協会の求人を依頼した。

協会からは数件の問い合わせがあったが、面接には至らない。

条件面や勤務内容など、細かい問い合わせがあったことが特徴である。

就職・転職フェアなども催されており、看護師の雇用に積極的である印象がある。

 

 

利用はしなかったのだが、教育機関への求人は有効である。

看護学校・看護大学への求人は、多くの人材の目に触れ意欲ある新人看護師が応募してくる。

即戦力ではないが、エネルギーにあふれた人材が期待できるのだ。

なぜ、利用しなかったかというと、OJTが当院ではできないからだ。

常に最小単位で動いているため、同職種からのプリセプターシップを求められないという難点がある。

さらに、新人で精神科を希望する人材も少ないというのも問題の一つである。

 

 

そして、一般的な募集であるハローワークへの求人である。

小さい規模であるにも関わらず、一日2件ペースで申し込みがある。

年齢層は高い。

今日の面接は59歳と62歳だ。

年齢制限はないので、意欲さえあればいい。

待遇はそれほどよくないので、男性看護師からの応募はない。

 

f:id:psycocoro:20181120093847j:plainPhoto by rawpixel on Unsplash

新しい面接を予約しながら来週半ばまで採用活動が続く。

来月には内定者が決定する。

 

現在まで面接した人物は軒並み年上である。

再雇用が厳しい現状を雇用側からも感じる。

常勤も非常勤も募集しているのだが、今回は全員常勤希望である。

子育て世帯や一人親の方も多い。

日本は豊かになっているのだろうか。

国民全員が働ける社会なのか、国民全員が働かねば生きていけない社会なのか。

 

仕事を楽しいと思って一緒に働ける人物と巡り合いたいものである。