WAIS-Ⅳの検査結果
WAIS-Ⅳの日本語版を最速で被験してきたのだが、結果について報告し忘れていた。
細かい内容は問題があるので、検査結果のみの公開になることをご了承いただきたい。
注目したいのはやはりVIQとPIQの換算が無くなったところである。
WAIS-Ⅲにおける群指数のみが換算される。
POはPRIへの変更がなされている。
具体的には下位検査での絵画完成が無くなり、パズルが採用されている。
視覚やにおける知覚が推理的要素を含んだと考えてよい。
全体の検査数は14から15へとボリュームアップしているが、被験した感覚ではⅢよりも疲労が少なかった。
これは、全体的に言語を問う質問の内容が易しくなっている印象である。
また、IQのみの算出であれば、10項目で行える。
群指数も10項目で産出される。
こうなってくると、残りの5項目は特性理解の上での判断材料となると考えてよいだろう。
LOWIQの被験者や体力的に問題がある被験者にとっては負荷の少ない検査となるだろう。
本検査での理解の評価点が換算されなくなったことは大きい。
認知形式を判断するうえでも意味のある検査だと思っていたのだが、言語理解として換算されない。
分析のページは相当ボリュームアップしている。
うまく利用できれば精度の高い検査として利用できるであろう。
また、有用な所見の作成に役立つと感じる。
現時点では診療報酬体系に組み込まれているとは言い難いので、医療機関での実施は診療報酬改定後になると考えられる。
検査実施者としては改定後素早く対応できるよう、早めの被験や実施体験を研修や母校などにおいて行っていくことが求められる。