おむえす

脳に栄養を

依存症としての喫煙

二週続けて週末の台風であった。

予定していたイベントが軒並みキャンセルとなり、連休の頭は予定外の行動をすることとなった。

フォーマルな予定が消えたので、インフォーマルなサービスが発生した。

 

10月になって最初の連休である。

10月になって変わったことに、たばこの価格高騰があった。

どうやら今回は大幅な値上げになり、ようやく一箱500円時代になったようだ。

 

残酷である。

ジワジワ価格を上げるというのは、真綿で首を絞めるようなものだ。

いっそ、一箱2000円などにすればすっきりする。

たばこは贅沢品で嗜好品であり、限られた人物の楽しみにしてみてはどうだろうか。

アルコールなどはこれに近いのだが、格安品もあるので単純に比較できない。

喫煙が特別なものになり、大人の愉しみとしてステータス化していいだろう。

もはや、葉巻が高級品ではなく、紙巻きたばこが高級品となってきているのだ。

 

たばこの価格の6割は税金である。

いわゆる「たばこ税」。

たばこ税には、国たばこ税地方たばこ税、さらにたばこ特別税の三種類が入っている。

地方たばこ税に関しては、都道府県たばこ税市区町村たばこ税に分かれている。

さらに購入するときは消費税が課税される。

せっせと税金を納め、肩身の狭い思いをしながら喫煙をする。

社会はもっと喫煙者に優しくていいはずだ。

むしろ、税金の控除を受けていいのではないかと思う。

 

とは言っても、社会情勢というか国際的に「喫煙ダメ絶対」みたいな感じなので、肩身が狭いのは致し方なしである。

 

それでも購入できるというのが残酷であると思うのだ。

税負担を強いられ、社会圧力を受けながらも喫煙できる環境を提供し続けられている家畜のようなものだ。

 

さて、インフォーマルなサービスというのは、喫煙問題についてだった。

 

禁煙問題ではない、喫煙問題だ。

 

10月に入って、買いだめしていたたばこが消費しきったのが週末である。

先週末だけで結構な相談を受けたので、今週末にはさらに増えるのだろう。

 

たばこの問題は、健康被害である。

 

と言われているが、エビデンスに乏しい。

根拠があいまいなのだ。

ハンバーグを沢山食べていると大腸がんに成りやすいというのと、変わらないレベルなのだそうだ。

しつこいようだが、砂糖と油のほうが健康被害は多いと思う。

 

 

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その相談というのは、たばこを吸いたいというものだ。

 

「買いだめしたたばこが終わったら禁煙のつもりだったけど、とりあえず買って吸っている。たばこ吸いたいんだよね

 

f:id:psycocoro:20181009174825j:plainPhoto by Gage Walker on Unsplash

これは喫煙の相談であり、禁煙したいという相談とは思えない。

喫煙したい、というなれば、私の答えとしてはまずこうである。

『吸ったらいいですよ』

高い税金を納めてくれるのは、一国民としてはありがたいものだ。

さらに、ストレスを感じながら禁煙するなんて、余計に健康被害が大きい。

 

では喫煙しながら禁煙をするにはどうしたらよいかを考えてみよう。

たばこを辞められない人ほど、辞めなきゃいけないと思っている割合が高い。

禁煙に成功した人は、たばこを辞めようと強く思ったわけでなく、ある日スパッと辞めることが多い。 

私の場合は、友人の問題がありたばこに関する認識が変化したから、ゆるやかな禁煙ができた。

 

psycoro.hateblo.jp

 ゆるやかな禁煙、とは機会喫煙が残っているからだ。

勧められれば頂戴するし、相手に合わせて喫煙することもある。

日常喫煙が無くなったのだ。

 

喫煙問題を抱える人は、概ね一日に一箱前後の喫煙本数である。

月に15,000円の出費である。

さらに、電子タバコの人は禁煙成功率が低いように感じる。

電子タバコにしてでも喫煙しているという状況と、キットに費用を掛けてしまっているからだ。

 

ニコチン依存はどこからだろうか。

依存症としては、「精神依存・身体依存・耐性」の三点を見るといいい。

精神依存は、依存対象を強く望むこと。

つまり、たばこを吸いたいと渇望すること。

身体依存は、離脱症状が出現すること。

以前は禁断症状と知られていたもので、手の震えや発汗など様々である。

たばこの感覚が開くと、イライラするのも身体依存の一つだ。

耐性とは、依存対象に対して強度を求めてしまうことである。

同じ量では依然と同じ満足感が得られなくなり、どんどん依存対象が増強されていく。

一日10本だったのが、気が付けば二箱になっていたなどが挙げられる。

 

ニコチンの依存症として考えるには、朝起きてすぐの感覚が重要視される。

というのも、ニコチンは30分から1時間ほどしかもたず、寝ている間にいわゆるニコチン切れが起こる。

起きてすぐたばこを吸いたくなるというのは、ニコチンを体内に入れたいという欲求である。

午前中の喫煙量が多いのであれば、ニコチン依存である可能性が高くなる。

 

たばこの依存は、それほど強固ではない。

辞めないという社会的反抗が依存を継続させている。

そもそも、喫煙は反社会的行為っぽい風潮があった。

大人のステータスであったからだ。

若いうちから喫煙する。

喫煙するのは反社会的な行為である。

喫煙の開始に、たばこがうまくて最高なんて思いはしない。

喫煙という様式美を求めているだけである。

いつの間にか習慣となり、手元にないと落ち着かなくなる。

喫煙のための言い訳をどれだけでも考えるようになる。

周囲から禁煙を勧められると、反発して喫煙を継続する。

喫煙者に仲間意識を持ち、反社会的集団風に肩身の狭さを自嘲する。

 

でもね、周りから見ると指しゃぶりが辞められないようにしか見えないのである。

 

まずは、喫煙機会を減らすこと。

喫煙欲求はだいたい15分ほどしか持続しない。

一日の喫煙本数を2/3に減らしてみよう。

金銭的にも余裕が出る。

 

次に、なるべく補充しないようにしよう。

切らしてしまうとソワソワしてしまうかもしれないが、あえて遅らせて購入するなど、手元にない時間を作ろう。

 

喫煙時間を絞ろう。

喫煙者は、外での喫煙をする。

それも必死に喫煙所を探している。

もう、日中に外で喫煙するのは辞めにして、自宅で楽しむものにしよう。

昼間からアルコールを探し回る中毒者みたいに喫煙所探しを辞めよう。

 

依存症は、完全に断ち切ることが大切である。

なんどスリップ(再利用)しても、またチャレンジして辞めるのだ。

でも、たばこって法律で禁止されてないし、健康面の被害とかもよくわからないから、とりあえず減らしてみよう。

たばこを吸い続けようという、頑固な反社会的な意思は横に置いておいて、もっと楽しく優雅に吸う、特別なものへと喫煙を変化させてみてほしい。

 

ちなみに私は、ニコチネルを使用した。

次回はニコチネルについて紹介したいと思う。

 

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