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片付けの3ステップ

片付けられないと困っている人と、片付かなくても困っていない人が居る。

もう少し深く掘り下げると、片づけられなくて生活に支障が出る人々と、周囲から片付けなさいとは言われるが本人は特に困っていない人々だ。

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後者は、ある研究によると非常に高い能力を有しているらしい。

雑然としたように見える空間は、実際はクリエイティブさを発揮するのに適しているらしく、そもそも必要のないものは見つからない所に追いやられていくために、必然的に優先度の高い重要なものが見えやすく取りやすい位置にあるのだという。

個人的な感想としては、片づけられない人は「何がどこにあるのか」を全体的に把握している。

モノの場所が大まかに理解できており、直前の記憶を再生し見事に見つけ出すのだ。

 

とまあ、片づけできない人の正論を挙げたところではっきりとお伝えしよう。

 

片付けていないそのスタイルは、他人から見ればだらしなく汚いものである。

 

 

 

片付かなさの特徴

もちろん、最初から散らかっている空間というのはあり得ない。

なぜ散らかるのか。

「片づける」というタスクがルーティン化されていないからだ。

家族が居れば、自分の行為以上に散らかってしまうこともある。

小さい子がいるならなおさらであろう。

誰かが出したままにしているモノや、家事で発生するモノを都度片づけられなくて散らかっていく。

毎度片づけるというルーティンが無いのである。

 

次に考えられるのは、広げてしまうクセである。

なぜか、片づけが苦手な人に多いのだが、モノをよく広げる。

バッグの中身を広げる。

書類を広げる。

探し物をするときに、未整理の山を広げる。

さらに、床にも広げる。

モノはとりあえず床に置く。

そしてそのまま広げっぱなしなので散らかるわけだ。

 

最後に挙げられるのは、片づけの手順が間違っているという点である。

部屋の散らかりをスコアにしてみたとしよう。

例えば、現在の部屋の散らかりスコアを1000とする。

片付いた状態は0になるので、片づけると次第に数値は減っていくはずである。

しかし、片付けが苦手な人は、まずこのスコアが増える。

1200や、場合によっては5000になってしまうこともある。

片付ける戦略が間違っているのだ。

片付け先の確保のために、とりあえずモノを広げてしまう。

面倒なことに、目指すスタイルは完璧でそれに向けて大改装が行われ始めてしまう。

結果、余計に散らかるのである。

 

 

どう片づけるのか

散らかさないという大前提は、片づけられない人には通用しない。

念のため列記すると

・置く場所を決める

・使用した者は所定の位置に戻す

・床に広げない

・後回しにしない

たったこれだけで散らからないのだが、これが何故かできなくて散らかっているのだ。

 

片付けの手順は…

 

①カテゴリーに分ける

頭の中では何がどこにあるかわかっていると思う。

〇〇ゾーンと名付けて、袋や段ボール箱などにどんどんまとめていこう。

大きなくくりで置き場を指定していくのである。

内容の細かい分類はしなくていいい。

とにかく大きくまとめて、なにかの中に入れていくのである。

 

②横ではなく、縦に収納する

片付いた実感を得られるのは、床がたくさん見えることである。

そのためには、まとめていくものを並べてしまうのではなく、まとまったものから順に縦に使用できるようにするのだ。

先のカテゴリーまとまった袋類は重ねていこう。

すぐに使えないと思っているかもしれないが大丈夫である。

どうせ、散らかしていて使えていないのだから。

 

③久し振りに見たものは捨てる

片付けていると、購入した目的や使用用途を思い出してしまう。

これがまた厄介である。

必要なものと認識してしまうのだ。

よく考えてほしい、忘れる程度の物だったのだ。

どうしても使いたいのであれば、今すぐに設置・使用するのだ。

おおよそ一年使用しなかった「いつか使えるモノ」はさっさと捨てよう。

何かあった時や、使用するその時には、どうせ見つかりっこないのだから。

必要な時に手に入れる方がよっぽど経済的である。

 

 

さて、片付けの三手順がおわかり頂けただろうか。

実際問題なのは取り掛かることである。

片付けられない人の特徴でも述べたが、計画が壮大になってしまう傾向が強いため、まずは一日に袋一個から始めてみてほしい。

テレビのリモコンの下に袋を設置してみよう。

テレビを見ることが片付けのトリガーになるように習慣づけてしまえば、一週間以内には片付いていることだろう。