おむえす

脳に栄養を

のどごしスペシャルタイムは絹の様なのどごしであった

骨折後の創部の痛みが強くなっており、辛酸をなめる生活を送っている。

術創近くにできたコブからも強い痛みを感じており、もはや左腕は使い物にならないであろう。

 

さて、そのような生活の中で、時折やけっぱちになることがある。

 

人類はその歴史上、儀式としてアルコールを用いている。

アルコールによる酩酊状態は思考を低下させるため、近年では逃避として使用されることがある。

 

というわけで、安酒を購入。

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画像がぼけているのは酔っているからではなく、左手がうまく使えないのである。

日常飲酒をしない私としては、おつまみは重要である。

調理にも難があるため、手っ取り早くスナック菓子を購入した。

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じゃがりこ(塩とごま油味)を肴に、のどごしスペシャルタイムを楽しむこととする。

 このビールは「リキュール」と表示されているように第三のビールである。

私の様な物にビールを買う権利はない。

ビール風飲料で十分なのである。

 

小気味良い音と共にプルタブを起こす。

 

缶のまま一口。

 

ん?

 

これは

 

第三のビールにありがちな水っぽさや香料の苦みを感じない。

シンプルで自然な味わいである。

 

そして、なめらかだ。

 

スッと染み渡る。

 

私はビールであれば麒麟派である。

サッポロも捨てがたい。

しかし、麒麟ハートランドは格別だと思っている。

えびすは重い。

 

のどごしスペシャルタイムは、第三のビール界のハートランドだ。

 

うまい。

 

掛け値なしにうまい。

 

バランスがいいのだ。

スペシャルタイムのお供のじゃがりこを開ける。

開封と共に強いごま油臭がする。

 

やや肴の味が強すぎたかと思い、じゃがりこじゃがりこしてみる。

 

おおっ

 

美味い

 

うまいぞ!

 

塩気はやはり強めであり、ごま油が中華風の味わいを演出する。

 

この組み合わせ、成功である。

もっときちんと撮影すべきであった。

 

絹の様な喉ごしのスペシャルタイムを傾け、薄暗がりの1人晩餐を楽しむ。

酔うほどの量ではなかったが、グラスにも開けず缶のままスナックをつまむ寂しさに酔いしれる。

 

辛さも悲しみも、胃の底で冷えていく。

痛みだけは消えず、それでもこうして生きている。

 

 

熱帯夜に厳かな主張に留まる第三のビールの完成形に出会った。

 

次回はグラスに注ぎ、味の変化を楽しんでみたいと思う。

コストパフォーマンスに優れているため、気軽に挑戦してみてほしい。

また、飲み口が柔らかいので、少しビールに興味がある女性や若者にも試してみてほしい。

辛口を求めるビアーマンには物足りないであろうが、ゆっくりとした時間をたまには味わってほしい。

しっとりと胃に染み渡る特別な時間が実現できる。

 

そう、のどごしスペシャルタイムならね。