おむえす

脳に栄養を

医療界はサービス化が進む

お盆である。

 

医療界において基本的にお盆は休みではない。

そもそも斜陽産業とも言える医療業界はサービス競争が行われているわけで、休みという概念は崩れつつある。

 

院長は明確にお盆が休みでない理由を述べる。

「病気に休みはない」

確かにその通りだ。

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本日は山の日である。

祝日になった。

日本は働きすぎだから祝日を増やさなければいけないという議論はもっともである。

メンタルヘルス対策としても休養は必須なのだ。

 

祝日が増えるとどうなるだろうか。

祝日になると、皆さんはどう過ごすであろう。

旧友と会ったり、恋人と出かけたり、家族サービスであったり。

 

お盆ともなれば、帰省し郷里で過ごす人も多い。

 

どう過ごすか。

食べるもの、行くところ、会う場所、すべてサービスを受ける。

サービス業の方は非常に忙しい。

今回は大型連休となる方も多い。

買い物や外食する機会も多いだろう。

怪我や病気になることは当然起こる。

 

医療はサービス業である。

 

必要とされたときに門戸を開いている必要がある。

それでいいと思う。

実際病棟で働く看護師の方にお盆はない。

入院されている患者さんのケアをしている。

 

医療費は年々増加しており、今までの医療が享受できなくなることは自明の理である。

社会保障費は圧縮される。

地域という心地よい言葉で、医療が受けられなくなる。

患者が減ると医療経営は成り立たない。

そうなれば医療のサービス向上はおかしな方向に進むだろう。

患者様をおもてなしすることが医療となるかもしれない。

 

我々医療人は、疾病を治すことに命を懸けている。

命を懸けられるのも、国が医療に対して手厚い保障を行っているからだ。

サービス業になったときに、果たして今以上の環境悪化に耐えれるだけの医療者がどれだけいるのだろうか。

 

医療は斜陽産業である。

病気に休みはない。

早期治療を逃すと、医療費はかさむ。

何かあれば早めに病院へ。