ジャムの選択
みなさん、こんにちは
最近、シーナ・アイエンガー著の「選択の科学」を読んでいます。
医療業界においてインフォームドコンセントがインフォームドチョイスに変化したのは、もうふた昔前ではないでしょうか。
選択の自由が自己肯定感や自己有用感に繋がることが書いてあります。
もちろん、想像通りですよね。
この本の面白いところは、選択肢が多すぎると自由さはなくなる、という部分です。
ジャムの実験というものをアイエンガー教授が行いました。
ある、有名な高級スーパーでジャムの試食を行ったのです。
一方のグループは26種類ものジャムの中から好きなものを試食できます。
もう一方のグループは6種類のジャムの中から試食が可能です。
たくさんの選択肢を持つ最初のグループは、試食した人の数パーセントがジャムを購入しました。
自己決定がなされたことにより、消費行動が発生したと考えられますね。
では、6種類のジャムのグループはどうでしょうか。
なんと、3割以上もの人が試食後にジャムを買ったのです。
多すぎる選択肢は、時に自由を奪うものです。
身の回りに感じることはありませんか?
多すぎる情報は不便さを助長します。
昨今のTV離れは、この自己決定という選択ができなくなってしまっていることのにあるのではないかと私は考えています。
選択の自由は私たちを混乱させることがあることを忘れないようにしましょう。