確証バイアスの罠にはまらず検証を行う
人間は確証を持ったものを、選択的にピックアップする傾向が強い。
例えば、近所に有名なランチの店があったとしよう。
最近ではすぐにスマホで検索して評判を見ることができる。
某グルメアプリでは☆4であり、訪問ブログなどを読んでも好意的であなた自身も行きたくなるわけだ。
実際行ってみると、数十分の待ち時間を経てランチにたどり着く。
ブログで見たメニューを注文し、おいしいと感じているのではないだろうか。
もし、これがあなたの知らない、もしくは全く検索せずに立ち寄った店であればどうであっただろうか。
まず、数十分並ばねばならないことに抵抗を感じるかもしれない。
提供された料理は特別なものではなく、ランチの一つであり、どうしてこんなにも繁盛しているのか不思議に思うかもしれない。
ここに確証バイアスが少なからず存在している。
グルメアプリでは☆1や2をつけていた人もいただろう。
そこには「待ち時間が長すぎて…」や「スタッフの対応が…」など、否定的な意見もあったはずだ。
しかし、我々は自分が「おいしいに違いない」と思って調べているときは、そのような意見に目を通さなくなってしまう。
自分が得ている確証(=おいしい店だ!)を強化するための情報しか取得しなくなってしまうのである。
続きを読む舞鶴の「ゆうひ食堂」のランチはホッとするお味
先日、研究会で福岡市の天神地区に行っていた。
昼食に何となく天丼が食べたくなり、北天神地区を徘徊していたのだが、これといったお店に出会わず、気が付けば舞鶴地区に入っていっていた。
親富孝通りと改名されたかつての繁華街は、地元の署名により親不孝通りへと戻ったらしい。
かつては、大手予備校がひしめき、天神からこの親不孝通りを通って浪人生が予備校に通っていたという歴史があり、夜になると若者が集まる地区であった。
予備校の閉校と共に治安が悪化し、よろず町通り(本来の通名は万町通り)→親富孝通りへと改名されたという経緯をもつ。
さて、この親不孝通りから一本入ったところに「ゆうひ食堂」が存在する。
続きを読むシュビングの傾聴
シュビング夫人をご存知であろうか。
なぜかあまり有名でないのだが、ゲルトルート・シュビングはスイスの看護師で、フロイト派の精神分析を学んだ。
著書「精神病者魂への道」に記されたシュビングの手技は「シュビング的接近」と呼ばれ、治療者がクライエントと共にどうあるのかを示している。
シュビング的接近は、シュビングが緊張症の少女アリスのベッドに毎日30分間、ベッドの側に静かに佇んだという「アリスの症例」に現れている。
毛布に隠れ、目も口も閉じたままであり、人工栄養によって命を繋いでいた。
シュビングがベッドに佇み始めて3,4日過ぎたころ、アリスは用心深く毛布から顔を出した。
シュビングは受け身の姿勢を崩さず、そっと見守った。
その翌日、アリスは口を開いた。
「あなたは私のお姉さんなの?」
続きを読む笑顔のメリットとデメリット
組織維持のための組織はいらない
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
Photo by Brooke Lark on Unsplash
体調不良で寝込んでいたものの、なんとか新年を無事に迎えることができた。
あれから身体化がさらにすすみ、風邪は治らないし、背中が痛み始めた。
ストレスに弱い自分を情けなく感じるのである。
咳のし過ぎなのかもしれないし、人工骨頭の影響なのかもしれないが、左の肩甲骨付近にギックリ腰のような痛みを感じており、ちょっとした動作でズキッと痛む。
結局動けなくなり、痛み止めを飲み続ける年末年始であった。
しかし、採用活動の結果、何とか人材の確保が叶った。
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